閉じる

閉じる

川西に残る<br>九頭竜の伝説

川西に残る
九頭竜の伝説

今から1,000年以上前の平安時代、清和源氏の祖とされる源満仲公が、住吉大社でお告げを受けたそうです。「北に向かって矢を射よ。その矢の落ちた地こそが居城にふさわしい」。
お告げの通り射た矢を追い、今の川西市鼓が滝付近にまでたどり着いたところ、白髪の老人からその在処を伝えられました。放った矢は、多田の地域をねぐらに悪行を働いていた雌雄二頭の竜「九頭竜」の一頭に命中していたそうです。この大蛇は、東多田地区にある「九頭の杜」に「九頭大明神」として祭られています。

多田の地を拠点とした源満仲公は、農耕に必要な治水工事を行い、耕作地を確保していきました。付近には、多くの池や沼があり、それらを統治したのが、伝説の起こりなのかもしれません。