わずか1区間600メートルを結ぶ路線
阪急・能勢電鉄「川西能勢口駅」北西に残る「車輪のモニュメント」を見たことはありますか?実はこれ、ある路線の廃線を記念して作られたものなんです。
今の「川西能勢口駅」とJR「川西池田駅」をつないでいた「国鉄前線」。100年以上前の1917年に営業を開始しました。わずか600メートルの間をつなぐとても短い路線です。現「栄南団地」脇を往来し、主に平野地区で製造された三ツ矢サイダーなどの貨物を輸送していました。
いずれも現「栄南団地」西側
駅前の再開発とともに廃線
時代は変わり、サイダーの主な輸送の手段はトラックへと移行(平野工場は1967年に閉鎖)。1981年には「川西能勢口駅」付近の再開発をきっかけに、惜しまれつつも廃線となりました。さよなら記念乗車券は7,800枚販売され、長い行列ができたそうです。