手打ち生そば処
きたむら

店舗情報

この道20年、熟練の職人が打つ「二八の細打ち」

店主のきたむらさんは寿司職人から独学で蕎麦の道に入るという異例の経歴を持ち、このお店をオープンして20年になります。
そば粉は北海道産の石臼挽きを使用。蕎麦は季節は勿論のこと毎日水の量も違うそうで特に夏の時期が難しいそうです。
店主曰く、色々打ってみましたが北海道産のそば粉が安定していて今はこれに落ち着いているそうです。そば打ちは全ての工程を手打ちでおこなっており一切機会を使っていないとのこと。蕎麦は二・八の細打ちで、試行錯誤して今のスタイルになったそうです。
「そば通は皆さん好みがあり難しいですよ。私はこの細打ちで喉ごしが良くつるっと入る蕎麦に辿り着きました」。
毎日朝6時から1.5kgのそば粉を2回に分けて打ち、その後に出汁や具材の仕込みをします。
出汁のベースはカツオ、ソウダガツオ、サバ・アジなどの雑節、うるめ、しいたけ、昆布などで丁寧に出汁をとります。
20年前からご夫婦でお店を切り盛りされており、「私たちも高齢になり少しずつ営業時間も短くなってご迷惑をかけてます」と。
とは言え、年始を除くとほとんど、用事がない時は営業しているそうで、「1年に1度で来てくださるお客様でも、とても嬉しいんですよ」ですから「今は1日3時間30分の営業時間ですが頑張ってます」とのこと。

阪急・能勢電鉄「川西能勢口駅」から徒歩6分

ここの蕎麦を食べるのが楽しみで川西に帰って来たよ！

とにかく、お二人でお昼だけの営業なのにメニューの数は多い。温そば、冷たいそば、丼もの、定食とバリエーションは沢山あり、よく出るのは「天ざる」「天おろし」が二大人気メニューだそう。
最近人気急上昇のメニューを聞くと「カレーせいろ」という答えがかえってきた。カレーせいろは温かい和風カレーのおつゆでいただく蕎麦で、鶏肉、玉ねぎ、油揚げ、人参などの細切りの野菜たちが入っていて、この食感、そして一杯毎につくる作り立てのカレー粉の香りが食欲をそそりました。

食べると癖になる人気の「カレーせいろ」 ¥1,300

ボリューム満点のだし巻 ¥700

年に一度、川西出身の方が実家の用事やお墓参りなどで川西に戻ってきた時に来店られる方が何組もいらっしゃるそうです。「ここの蕎麦を食べるのが楽しみで川西に帰って来たよ」と言われると「営業時間を短くしてもお店を閉められないんですよ」と湯気の向こうお二人のお顔が印象的でした。
1日3時間30分の営業ですが、ほっこり温かい味いかがですか。

店主 きたむらさん