手打ちそば
小花庵

店舗情報

蕎麦一筋50年の職人が打つ、コシのある江戸蕎麦

強いコシのある江戸蕎麦が川西でも食べられると聞いて、店先の「手打ちそば」と書かれたのぼりを目印に「小花庵」にやってきました。このお店は川西で創業28年になり、店主の永幡さんは兄弟で20年、修行時代を入れるとなんとこの道50年。
蕎麦の割合は食感がなめらかと言われている二八蕎麦です。北海道産のそば粉を使い、最近は一部機械を導入しているお店が多いにも関わらず、77歳を過ぎた今も全工程手打ちだそうで、このこだわりには頭が下がります。
早朝から江戸蕎麦の特徴でもあります3本麺棒を使って、1回10人前を数回打たれるそうです。蕎麦の色は白っぽい色の蕎麦、麺にすごくコシがあり、喉越し・弾力もそば通を唸らせるほど。
カツオ、雑節、昆布、たまりなどで出汁を引いており、店主曰く、こてこての濃い味ではなく「もう少し食べたい」というような味付けをめざしているとのこと。ですから、ちょうどいい辛さで醤油がたってないと言うか、角がたってないと言うか、すごくまろやかに仕上がっています。
一番人気を尋ねたら、冷たい蕎麦では「天ざる」2,800円、温かい蕎麦では「鴨なんば」1,650円と言う答えがかえってきました。

讃岐もびっくり！！蕎麦屋の手打ちうどん

天ざるの天ぷらは天ぷら屋さん並みに美味しくて人気があり、注文が多いというのも分かります。
具材は大きな海老が2本、ごぼう、しいたけ、かぼちゃ、三つ葉、さつまいも等が入っており、ボリュームもあって大満足です。
また、蕎麦屋さんなんですがうどんがあり、なんとこれも全工程手打ちだそうで。
うどんは打つのに力がいるので、うどんこそ全工程手打ちで1人で打っていることを考えると、すごく珍しいと思います。
店主は高齢なので、毎日の力がいるので「大変でしょう？」と尋ねたら「手間入れないと美味しくならないんですよ」と一言。
このうどん、讃岐うどんもびっくりと言うくらいコシがあるし、何と言っても粉っぽくないしコシがあるうどん好きにはたまりません。

最後にそばの実の入ったそば湯をいただいたんですが、一緒に梅干しが出てきて、これをつぶしてそば湯をいただいたんですが、この梅がすごくいい仕事をしてました。
一見気難しそうに見える店主なんですが、蕎麦の話になるとお顔のシワをクシャクシャにしながら楽しそうに説明してくれる姿が、妥協を許さない職人魂を感じました。